忍者ハットリくんの土器手司さんの作画(推測)
『忍者ハットリくん』の土器手司さん参加と思しき回のキャプチャが見つかったので簡単に特集。
土器手さんがキャリアの初期に『忍者ハットリくん』に参加していたことは、
1986年頃にアニメージュに連載されていた特集記事『土器手司倶楽部』等に記載があるが、どの回に参加したのかまではハッキリとしていない。
現状、配信などではスタッフクレジットが確認出来ないので、
忍者も参ったアニメでござる | アニメデータ | 第201話~第300話
『ハットリ堂』さんのサブタイトルリストから、
当時土器手さんが所属していたスタジオルックの担当回(畑良子さん津野二朗さんの参加回)をチェックしていった結果見つかったのがこの回。
299話『カッカッカ・カカ忍法の巻』
クレジットを確認したわけではないので、あくまで参考程度に見てもらえると幸いです。
■キャラクター作画
この回はシンちゃんの黒目が大きくてかわいいのが特徴。
ケン一の顔のデフォルメはうる星の土器手さんとも通じる部分があるような。
リアクションもかわいらしい。
この回はケムマキ操る蚊の群れが手や注射器、戦闘機など様々な形に変形して
シンちゃんや獅子丸と戦うところがみどころ。
■エフェクト
この回で興味深いのはエフェクト描写。
殺虫剤の煙や炎はシンプルな形状ながら面白いフォルム。
丸みを帯びた半月型のパターンが重なったような形がよく見られる。
この回は爆発、煙エフェクトもみどころの一つ。
シンプルなフォルムながら炎と煙の2層に分かれた構造になっているのが興味深いところ。
影面の入り方にもリアリズムがあるような。
色は違うけど微妙にテレコム系の煙とも近いところがあるかも。
この回は兼用含めて他のシーンでも煙、爆発エフェクトがみられる。
原画もこの回は、土器手さんが1本分丸々担当なのではと自分は予想している。
時期的にこの直後と思しき、『ななこSOS』の土器手さん担当と思しきパートに、
この回のシンちゃんみたいなシンプルでかわいらしいキャラクター(デフォルメの様式も似てるような)や、
高密度の爆発エフェクトが出てくるので、そこから逆算してこの回は土器手さんの担当かなと思った次第。
キャラクター作画だけでなく、エフェクトアニメーターとしても土器手さんは秀でた力持った方だと自分は思うのでそのあたりもブログで解説できれば面白いかも。
このエピソードはGYAOでレンタル視聴可能なので興味ある方は↓へどうぞ。
次回は、Aプロ特集をやりたい所だけどキャプチャがあるものでまた別の記事を作ることもあるかもといった感じです。それでは。